浅葱色の恋心
「土方さん?」


「なんだ?」



ほんのり赤いと思ったのは



「おい!」


「熱がある!」


「るせぇな!少し黙れって!
頭が痛えんだよ!」


「こんな時に風邪!?嘘でしょ!?」


「心配すんな!これくらいで倒れるか!」



〝加納 力使いたい!緊急事態だよ!
土方さんが指示を出さなきゃ
新選組が動かない!〟


『力を使うと彩華さんが動けなくなる』


〝私の代わりはいる!
ねぇ どうしたらいい?〟



『少しだけ力を解放します』



「土方さん ジッとしててね」

「は?な…//////」


土方さんが痛いと言っている頭

おでこに口づけして


少しガラガラの喉元に口づけして


「おい!ちょっと//////」



よし! これで…



「治り…ましたか?」


「!!!お前…力使えないって」


「加納にお願いしたの…よかった…
少し、横になってていいですか」


「馬鹿だろ
伝達頼みてぇのに無理じゃねぇか」


「すみません」



フラフラで動けなくなった


敷かれた布団に寝かされる


「俺が期待するようなことするな!
これでも、我慢してんだからな!!
お前も、一が好きなら、尚更だ!」


ベシッ と、おでこを弾かれる



強烈に痛い



「ありがとうな」




でも、役にたてたらしい







新選組を守る






それが、私の使命






















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