浅葱色の恋心

｢源さんに伝令頼んだはずだが？｣

｢井上さんが撃たれて…　
夢中で戦ってたら
山崎さんが動けなくなってるの
見つけて…　
錦の御旗見たって言うから
兎に角、皆を陣に戻さないとって思った
それで……
その後、山崎さんを迎えに行って……｣


｢もういい　わかった｣


｢伊東さんが…　山崎さんを撃ったの…｣


｢ごめんなさい｣


｢彩華が謝ることじゃない｣


｢山崎さんを先に連れて帰ったらよかった｣


｢山崎が、伝令をしろと指示したんだろ｣


｢うん　でも……｣


｢山崎さんの判断は、間違ってない
晴太！　先に知らせてくれなかったら
俺達は、反逆の罪になるとこだ
そうだろ？土方さん｣


｢ああ　晴太　よく知らせてくれた
そして、山崎をここまで担いでくれて
ありがとうな
少し落ち着け、危険だが
お前にも働いて貰う！いいな？｣


｢はい｣




目配せで、残れと言われ

彩華と2人



｢一　怖かったよぉ｣

｢俺もだ
仲間をたくさん失った
戦とは、酷いものだな…｣


｢変なの…
私ね　新選組が嫌いだった
一も平助も……新選組に夢中で…
私なんて、どうでもよかったから｣



やはり…


平助を覚えている



こんな時に確信するなんて…




｢なのに…
今は、新選組を守りたい
一緒に戦いたい！｣


｢たのもしいな｣




本当に


たのもしい


彩華がそばにいれば


心強い