浅葱色の恋心
   ☆  ☆  ☆  ☆  ☆   




一に彩華を任せ

土方と永倉が、山崎の所に戻る



「山崎、話せるか?
なぜ動けなくなった?」


「聞きに来る頃やと思ったわ
罠やとしても、しらなあかん
そう思ったんや」


「罠?」


「御旗を見つけて戻ろうとしたんや
そしたら、伊東がおって…
もうすぐ彩華が通る
伊東が、彩華の命はどれくらいか
教えてやるって言うから近づいたら
思い切り脇腹蹴られて動けなくなった時
ホンマに来たんや
彩華が
『蹴られた後、何か刺されなかったか』
そう聞いてきた
彩華を伝令に行かせて
隠れていた伊東に問いただすと
『あら?気がつかなかったの?』っやて
ムカツクわ…ホンマに…
今回の狙いは、ワイやった…
皆が怪我してんのに治療してやれへん
彩華を餌にまんまと撃たれたんや」



「山崎 無茶しやがって…」


「体張ってまで情報とんなよ!
彩華の奴、気にしてたぞ!」


「しかし… 何を刺されたんだ…」


「痛みがとれんやなんて…
ホンマ、命に関わるもんやろな」


「山崎さんに見破れねぇなら
お手上げだろ!
痣で上手く隠してたんだろうし
あいつは、言わないからな!」


「まったくだ」












その後、新選組として



どう戦うか



土方が策を練る




「大阪で陣を立て直す」





良い策が浮かばず


大阪へ


移ることになった









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