浅葱色の恋心
翌朝




土方が沖田の部屋へ



「まるで抜け殻ですね
空っぽになった心に、憎しみだけがいる
そんな感じでしょうかね」


「伊東さんに、平助を2度も殺されたってよ」


「そうですか…
憎しみは、それでしょうが
空っぽなのは、脇腹に関することですね」


「永倉が聞き出すはずだったのに…
もう、言わねぇだろうな」


「そうでしょうね
土方さん? 私情挟まないで下さいね?」


「どういう意味だ?」


「普通に仕事してた方が紛れることも
あると思うので」


「今のあいつが仕事できるかよ!?」


「出来ますよ!
怪我人の様子診てくるって部屋を出ました
自分のやるべき事は、見えてます!」


「はぁ~ 総司… 任せていいか?」


「もちろんです!」


「楽しそうだな」


「ええ どんな状況でも
僕を頼ってくれる人がいて
僕がその助けになれるなら
僕が生きてる意味がある!」


「お前にとって晴太は、特別なんだな」


「それ以上ですよ!」








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