浅葱色の恋心
【彩華】




「大丈夫か…?」


新八に顔を覗かれ、我に返る



「知らなかった… 一にいい人いたなんて
そういえば、土方さんが言ってた
一に女が出来てもいいのかって
あの頃から、いたのかな?
新八しってた? 驚きすぎで逃げたけど
やそさん、気分害してないかな!?」



かなりの早口で言うと



「晴太 鎮撫隊に来い
あいつの婚礼とか見てられねぇだろ」


「……」



「それによ
1人で寝られねぇだろ?」


「……」



答えを出せなくて、戸惑う

だって

新八は、明日離れていく


「大丈夫!!
子供じゃあるまいし!
1人で寝れる!!!」


私がそばにいると
新八の適応力があがってしまう



「来いよ」


「ううん 行かない」


「頑固者」


「頑固者でもなんでも、行けないよ
でも……婚礼も見たくない」






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