浅葱色の恋心
【彩華】




「芹沢さんったら!
私の初めての口づけを奪ったのよ!」


「おや!口は、無事やったんやな!」


「俺の女だと思わせておけば
手を出してくる奴はおらんだろ?」


「芹沢さんには、梅さんがいるでしょ!」


「おほほっ うちに気をつこて
なぐったん?」


「うん!人前でだよー!当たり前だよ!」




宴の翌日


芹沢さんのところに遊びにきた




ひとりになると恐怖心に負けそうだから



3人で庭を眺め、わいわいと話をしてると





庭に、一と平助がおずおずと現れた





「彩華!!」


「はい!!」



一の大声にビクリと、私も大声で返事した




「何のようだ?」



芹沢さんが威嚇する



「彩華に伝えたくて!」



平助が怯まず、一歩前へ




「芹沢さん!私たち幼なじみなの!」



「…なんだと?」




まずは、威嚇を辞めて貰い


話を聞けるようにする









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