浅葱色の恋心
【一】





「彩華は、変わらんな」

「まったくだよ!」




呆れ顔で口を尖らせる平助

それを見て、お前も変わらんなと思う




「一!平助!なに休んでるの!?遊ぼ!」





長らく追いかけっこなどして


正直 飽きた





俺は、子供心がなくなったのだろうか




物思いに耽っていると





「一!ほら!行こう!!」




彩華は、俺と平助の手をとり


総司の方へ走り出す






胸の高鳴りが、彩華の手に伝わらないよう
願い平常心を取り戻す努力をする



すぐに治まらないのは




まだまだ修行が足りない証拠





















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