浅葱色の恋心
【彩華】





〝浪士組に関わるな〟




お父様に言われてから、ずいぶん

浪士組と疎遠になった


御座敷もないし


一 平助  元気かなぁ





よし! 梅さんとお出かけしよう!


浪士組じゃないもんね!





心の中で、言い訳をして


町へ出た






「梅さん!」


「あら!彩華!」




会いたい人には、会えるもの




私達は、甘味処でお話しをして


楽しい時を過ごした






梅さんに言われた


〝いつか、一はんと平助はんのどちらか
選ばないかん日がくるで?〟


どうして、選ばなければいけないのだろう



ずっと、3人がいいのに……






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