浅葱色の恋心
一と平助が、彩華のところへ行くと


芹沢が、いた




「もう……大丈夫
ありがとう……芹沢さん」




泣き腫らした目で笑う




「何がありがとうだよ!彩華!
芹沢さんと関わるの辞めなよ!!」


「そうだ!芹沢さんのせいで
彩華が泣くのは見たくない!!」




どうして2人が怒っているのか

理解出来なかった



「幼なじみとて、彩華の人つきあいに
口を出すのは、いかがなものか?ふんっ」




芹沢が、部屋を出て行った




「私は、芹沢さんと梅さんが大好きよ!
大好きなのに、どうして一緒にいちゃ
駄目なの!?梅さん!帰ろう!」



布団を畳むと

ずんずんと廊下に出る



「あっ 近藤様
お世話になりました」


「おめぇ 何怒ってんだ?」


「土方様は、黙ってて!」


「あ? おめぇ俺に冷てぇなぁ?」


「クスクスッ もういいのかい?」


「はい 山南様」


「また遊びにおいで」


「近藤様!ありがとうございます!」






ばったり出くわした3人に

御礼を言って、屯所をあとにした










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