浅葱色の恋心
【彩華】






私は、選んだ







誰に陰口たたかれてもいい

芹沢さんが、死を選択するその日まで

そばにいたい




同じ力を持つ仲間として







「彩華って、木登り上手なんでしょ!?」



近頃、沖田様が芹沢さんのところへ来てる



「ええ」



「お寺の木に登ろうよ!」



それは、近藤様か土方様の指示だと思う




「いいですねぇ!!」



「芹沢さん!行ってきまーす!!」



「彩華に怪我をさせるなよ!」



「はぁーーい!」








そんな素振りを見せないけど

私も芹沢さんも、わかってる



体に触れれば、読めるけど


知らない方が、良いこともある




一と平助に、言われたっけ…




本当に、沖田様と木登りしちゃった…





「久しぶりに登った~」


「僕もです!!」






近所の子供達に見つかり


私達は、遊ぶことになった




きっと…





沖田様も辛いんだわ




だから、楽しむふりをしてるのね








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