浅葱色の恋心
4名を見送ると、畳にストン

へたり込んだ




シトシトと降り始めた雨が

ザアザアと激しい音を立て

少し肌寒さを感じだした頃




「悪ぃ ずぶ濡れだ」

「どうぞ、つこて」



手ぬぐいを大量に準備していた



「ありがとうな」



原田が礼を言うが、彩華は応えなかった







「脱いだ物コレに入れて
後日、届けるから」





山南と原田が先に戻る



3人になると、土方が口を開く



「誰に聞いた」




「土方様、質問を返すようですが
誰に言われれば、私が動くと思います?」




「…芹沢…さんか?」





「おわかりなら、聞かないで頂きたいわ
支度出来たなら、戻って下さい」






「あぁ 総司 先に戻るからな」





「はい 僕も、すぐ戻ります」











土方に背を向けたままの沖田を

不思議に思いながら





土方は、部屋を出た


























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