浅葱色の恋心
【一】






酷いことを言った




再会するんじゃなかったなんて




なんで言ってしまったんだろう





「一!!お前のどうなってる???」




部屋で瞑想していると、声も掛けずに
入ってきた平助が手を開いた


光り輝くように綺麗だったはずの玉は

茶色く濁り、光を失っていた


慌てて巾着袋から、自分のを出す


平助のと同じく


濁っていた






「彩華が… 危険なんじゃねぇか?」






< 87 / 401 >

この作品をシェア

pagetop