漂う嫌悪、彷徨う感情。
「・・・・・・中学は3年間だから、終わりがはっきり分かっていたから何とか我慢出来た。 でも、結婚は違う。 家族は一生続く」
そして、結婚出来ない理由も涙ながらに話す美紗。
「美紗が嫌なら、オレの実家になんかもう来なくていい。 オトンとオカンに会う必要がある時は、2人にオレたちの家に来てもらえばいい。 真琴に会いたくないなら、一生会わなくていい。 美紗は真琴と結婚するんじゃないだろ?? オレとするんだろ?? オレは真琴とは違う。 美紗とケンカした時、意地悪な事を言った事は確かにある。 でもオレは、美紗に危害を加えたりした事なんか1度もないだろ?!」
美紗の気持ちは、理解は出来るが受け入れられない。 だって、オレの過失では全くなかったから。 オレはどうしても美紗と結婚したいから。