長い幸せ
僕と華の関係にまた変化が訪れたのは、この部屋に来て二年目の春だった。
華はあの奴の一件から、もう浮気はしなかった。余程懲りたのだろう、だから浮気ではない。突然彼女は僕と暮らしている部屋を片付け始めたのだ。
それはいつもの掃除とは違った。部屋の荷物を次々に段ボール箱に詰めていたのを見て、華はどうやらこの部屋を出ていくようだと僕は感じ取った。
僕はどうなるのだろう?
華は僕に何も言わない。だから新しい部屋へ連れて行って貰えるのか、そうでないのか分からなかった。彼女は片付けながらチラリチラリと僕を見てため息を溢し、決めかねているようだった。
この部屋に置いていかれるくらいなら、いっそ外へ放り出して欲しいと思った。それなら僕は諦めもつくだろう。
元々、華が僕をここへ連れてきてくれたのだ。僕をどうしようとそれを決めるのは彼女で、僕に選択権何て無い。外へ放り出すならそれで、僕は一人で根を張って生きていくしか無いんだ。
華はあの奴の一件から、もう浮気はしなかった。余程懲りたのだろう、だから浮気ではない。突然彼女は僕と暮らしている部屋を片付け始めたのだ。
それはいつもの掃除とは違った。部屋の荷物を次々に段ボール箱に詰めていたのを見て、華はどうやらこの部屋を出ていくようだと僕は感じ取った。
僕はどうなるのだろう?
華は僕に何も言わない。だから新しい部屋へ連れて行って貰えるのか、そうでないのか分からなかった。彼女は片付けながらチラリチラリと僕を見てため息を溢し、決めかねているようだった。
この部屋に置いていかれるくらいなら、いっそ外へ放り出して欲しいと思った。それなら僕は諦めもつくだろう。
元々、華が僕をここへ連れてきてくれたのだ。僕をどうしようとそれを決めるのは彼女で、僕に選択権何て無い。外へ放り出すならそれで、僕は一人で根を張って生きていくしか無いんだ。