死神のお仕事
「どちらでも可能じゃが…本人の希望をかなえた上で、わしが最後に仕上げするのじゃ。」
「ふうん…?」
「何かつけたい能力でもあるかの?」
「………」
アルフは目を伏せ少し考えた。
(能力、か…。)
「………」
「思い付かぬならば、わしが考えよう。こんな能力はどうかの?」
パアッ…
閻魔が鎌に手をかざすと、水色の煙が鎌を覆い…、それはすぐに消えた。
「何も変わってないように見えるが…?」
鎌を高々と掲げ、怪訝そうに眉間にしわをよせるアルフ。
「外見は、変わってないぞい。中身が変わったのじゃ。」
「一体どんな能力が付いたんだ…?」
閻魔は、ほっほと例の特徴的な笑い声を上げた。
「他の死神の神力を吸収し、自らの神力を上げる能力を付けた。」