死神のお仕事


「ジンリキ…?」


「ふむ、“神の力”と書いて、“神力”。死神と死神が戦う場合においては、神力が高い者が優位な立場に立てる。アルフレッド…おまえは、過酷な運命を背負いし者じゃ。じゃから、その能力はいずれ役立つと、わしは判断した。」


「そうなのか…」


アルフは、半信半疑と言いたげな視線を送っていた。



「では…」


そんなアルフの視線を気にせず、閻魔は言う。



「初仕事に行ってもらうかのう。最初じゃから、指定しよう。ターゲットは…コルクドゥル区に住むメルディアン・イーグル。」


「メルディアン・イーグル…!?」


「そうじゃ。通称メルディと呼ばれている女性じゃ。」


閻魔は、おかしな奴じゃのうと首を傾げていた。



(メルディ…を迎えに…)


アルフの心で葛藤が生まれる。
< 101 / 227 >

この作品をシェア

pagetop