死神のお仕事
「ジンリキ…?」
「ふむ、“神の力”と書いて、“神力”。死神と死神が戦う場合においては、神力が高い者が優位な立場に立てる。アルフレッド…おまえは、過酷な運命を背負いし者じゃ。じゃから、その能力はいずれ役立つと、わしは判断した。」
「そうなのか…」
アルフは、半信半疑と言いたげな視線を送っていた。
「では…」
そんなアルフの視線を気にせず、閻魔は言う。
「初仕事に行ってもらうかのう。最初じゃから、指定しよう。ターゲットは…コルクドゥル区に住むメルディアン・イーグル。」
「メルディアン・イーグル…!?」
「そうじゃ。通称メルディと呼ばれている女性じゃ。」
閻魔は、おかしな奴じゃのうと首を傾げていた。
(メルディ…を迎えに…)
アルフの心で葛藤が生まれる。