死神のお仕事
「…本当に良いのか?死神の仕事は楽ではない。それに残酷極まりなく、過酷で決していいものではないぞ?」
そう脅しつつ、アルフは鎌の刃先をレリックに向けた。
いつものように、冷たい表情で。
しかし、レリックは全くひるまない。
「大変なのはわかってるよ?だけど、僕は…どうしても死神になりたい。夢見てた死神に…」
「夢見てた…?」
トッ…。
鎌を肩にかけ直すアルフ。
別段急ぐ仕事ではなかったから、話を聞いてからでも、遅くないと思ったからだ。
「うん。」
「なぜ死神になりたいんだ?」
単刀直入にアルフはレリックに尋ねた。
レリックは、にっこり笑って答える。
「だって、死神って不死身だし、かっこいいし…」