死神のお仕事


「それだけで死神になりたいというならば、あんたは死神にはなれないな。」


冷たく言い放ち、レリックから顔を背けるアルフ。



「それだけじゃないです!僕は死神になりたい理由は…」


「理由は?」


「…ちょっと待ってて。」


レリックは、机の引き出しを、何やらガサゴソと探し始めた。



「えっと…あった!」


目的の物を見つけたようで、小走りにアルフの前へ戻って来る。



「これが…僕の理由だよ!」


そう言って、レリックが差し出したのは一枚のタロットカード。

真ん中に何かが刺さったような亀裂のあるDEATHのカード。
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