死神のお仕事
「…無駄と言っているのがわからないのか?」
「ふふ…」
リアゼは不敵に笑った。
「………?何がおかし…ぐっ!?」
トスッ…という音と共に、アルフが苦悶の表情を浮かべた。
…背中に、小鎌が一本刺さっていた。
「鎌が…ブーメランの…ように…戻って…きたのか…。」
「ふふ…鎌にはこういう使い方もあるんだぜ!それから、良いこと教えてやるよ…。鎌には強力な毒が塗ってある。死神でも太刀打ちできねえような猛毒がな!」
「……っ…」
傷口からは、ポタポタと鮮血が流れ落ちる。それはコンクリートの地面を、灰色から赤色に染めていく…。
「じゃあな…アルフ!」
ヒュヒュッ…トストストスッ!
動けないアルフの全身に、無数の小鎌が襲いかかる。
「…っ…。」
アルフの体は、崩れ落ちるように地面へと落下していった…。
「神力を頼って油断したのが、あんたの敗因だぜ!ふふふ…あっはは!」
リアゼは空を見上げ、高笑いをした。
(これで俺の邪魔する者は居ない!)
そう確信しながら。