死神のお仕事
バサッ…
ストッ…
天界と下界は、案外離れていない。
10分もあれば、お互いの世界を行き来することは可能だ。
「んじゃ、兄貴に伝えねえとな…」
リアゼは、レリックに聞こえないよう少し離れた位置で、呟く。
彼らは、イリアとリアゼが交代した場所に戻って来たのだ。
「………」
天界に戻って来ても、レリックの浮かない表情は変わらない。
(死神にならなかったら…僕は意識のない霊というものになっちゃうのかな…?死んでしまってからわかったよ…。僕は…)