死神のお仕事
「油断しているのは、あんたの方さ。」
「何…!?」
振り返ろうとしたリアゼの体を、落下していったはずのアルフが後ろから掴んでいた。
首に大鎌を突きつけられ、リアゼは身動きがとれなくなった。
「なっ…!?なんで…消えてないんだよ!?確かに俺の小鎌が貫いたはずだろ!」
「…私の落下していった場所を見てみるがよい。」
アルフは冷ややかに言った。
その方向をリアゼが目だけ向けてみると…。
「なっ…人形だと…!?」
真っ白な人型の人形が落ちていた。…ズタズタに切られ、所々綿が出てきている。
「鮮血は…!?確かに流れていたはずだろ!」
「…下界の血のりを使ったのだよ。それより…まだ戦意があるのならば、私はあんたを消さなければならないが…?」