死神のお仕事
「リアゼにレリック、か。」
アルフの声がレリックの思考をかき消す。
「兄貴!話があるっす…レリックの処遇についてで。」
アルフに近づき、リアゼは小声で要件を伝える。
「わかっている…。レリック本人から聞いていいか?」
「いいっすよ…。しっかし、俺の仕事現場見てから、ずっとあの状態なんすよ。」
アルフもレリックに着目した。
俯いたままで、じっとその場に立ち尽くす姿に…。
「やりすぎたっすかね?」
「いや…協力してくれてありがとな、リアゼ。」
「兄貴の頼みなら、断るわけ無いから、気にしなくていいっす。それより…レリックに話し掛けて下さいっす。」
「ああ…そうする。」
ザッ…
ザッ…
アルフは、レリックの1メートルほど離れた場所まで近づく。