死神のお仕事
顔をゆっくり上げ、アルフを不思議そうな表情で見つめる。
「ああ、そうだ。」
「何の手続き…?もしかして、親不幸ということで地獄の住人になる手続きとか…」
「そちらの方が良かったか…?」
「いや…それは嫌だけど…。」
「手続きは…レリック。おまえを下界に戻す手続きだ。」
「えっ…?」
驚きで、レリックの瞳が大きく開かれる。
「自分が殺したくせになぜ生き返らせるのか、気になるといった表情だな。」
「あ…うん。」
「…とりあえず、そこに座るといい。」
アルフは、近くの雲でてきたイスにレリックを誘導。
自分もその右隣に腰掛ける。
「私は…自分勝手な死神なのかもしれない。それに、死神には向いていない性格のようだと感じているのだよ。」
「……?」
話の唐突さにますます不思議に思うレリック。
彼の頭の中では、クェスチョンマークが無数に展開されていた。