死神のお仕事
これには、アルフもレリックも呆然としている。
「イリア…話を聴いていたのか。」
「仕事が終わって今来たところだよっ。で…あたしが何だって?レリック。」
ポフッ…
イリアは勢いよく、雲のイスに座る。
「えっと…」
「死神が抱いてはいけない感情を、私もイリアも抱いているという話さ。」
どう話せばいいか悩んでいるレリックに代わり、アルフが答える。
イリアは、ふーんと興味無さそうな返事をした。
「あたしは、そんな感情持ってないよ?レリックの勘違いっ。」
「そうなのか?」
「うん!あたしはね、とっても楽しんでるんだ、この仕事。」
微笑みながら言うイリア。
「私は…よくわからない。ただ、あのことを知るまでは辞めるわけにいかないだけであって…」
「あの…言いにくいけど話が逸れてる気がする。」
レリックがやや控えめに発言した。