死神のお仕事
「今の爺さん…ハイヤさんって言うんすか。六十代ぐらいに見えたんすけど…随分派手っすね。」
「そうか?」
「そうっす。灰色のパーマ髪に、黄色のニット帽…右手の指全部に指輪…銀色の杖…。あんな爺さん、初めて見たっす。」
驚きを隠せず、目をパチクリさせているリアゼ。
「…で、何の話をしてたんすか?“気を付けなさい”っつうことは、ただ事じゃないっすよね…。」
「………ハイヤさんは、天界一の早耳な人でね。私の名前が黙約の最後のページに載せられていたことを知らせに来てくれたのだよ。」
「へー…そうなんっすか…って、えっ!?」
リアゼは、驚きの声を上げた。