死神のお仕事
「自分で言ったことに自分で笑うなんて…シークってばオヤジー!」
そう言うイリアは、クスクスと小さく笑っていた。
「イリア…読むか?」
アルフは、イリアに新聞を手渡す。
「ありがとうっ!えーっと…へえ、シャロ・アン・ティーナが結婚したんだ?あたしもいつかはアルフと………なんて、気が早いかなっ。それから…通り魔事件…。あ、あたし、狙われちゃったらどうしよー?」
「どうしようって…嬢ちゃんなら返り討ちにできそうだがな。」
シークの突っ込み。
「下界も大変なんだねっ。」
「そうだな…。さて…私はそろそろ行くとしよう。」
アルフは腰を上げた。
彼が座っていたのは、雲を固めて作った丸椅子だった。
「あたしも行こっかなっ。早く終わらせて、エマと買い物したいもん!」
イリアは微笑みながら、愛用の鎌を背中にかけ直す。