死神のお仕事



「何っすか?」


「しっ!黙ってて今、治すから…」


「私は…また…同じ過ちを…繰り返してしまった…のだよ。カナルに…兄として何もしてやれなかっ…」



パアッ…

突如、カナルの残した鎌が白く光った。



そして、アルフの鎌とガチンと重なったのだ。



「な、なに…?」


「鎌が共生している…?」


二人が驚く中、アルフの鎌も光り始め、アルフの体を白い光が包む。


カッ!!



「きゃっ!?」


「うわっ!?」


目が眩むほどの閃光。



(カナルの心を感じる…。)


イリアとリアゼが目をつぶった本の0コンマ数秒の間に…アルフの体は…。



「これが…共生と覚力か。」


傷が消え、血が完全に止まった健康体に戻っていた。


キラキラと光の粒がまとい…。
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