死神のお仕事
黒い翼は、黒真珠のような輝きを帯び…。
「わあ…。アルフ、きれい…!!」
イリアは、目を開けアルフに見とれた。
「兄貴…カナルは俺から見たら、幸せだったと思うっすよ。なんせ…兄貴の弟なんすから!それに…」
リアゼは、一度言葉を止めた。
にっと歯を見せて笑って、
「鎌を残すことで、兄貴の役に立ち、兄貴と一体化できたんすから!」
と。
「そう…なのかもな。」
シュウウ…
アルフの体と鎌から光や、輝きが消えた。
「リアゼと同じ考えってことがすごーく嫌だけど、あたしもそう思うよ!だから、元気出してよ、アルフ!」
「…そうだな。後悔してばかりでは、カナルに笑われるな。それにカナルは…」
アルフは、じっと自分の鎌を眺めた。
鎌には風神の紋章が新たに刻まれていた。
「ここに居るからな。」