死神のお仕事
「イリアはアルフ一筋だもんね。でもさ…すごいよ。」
「んっ?何がすごいのっ?」
「だってさ、自分の人間としての命を奪った死神なのに、恨まいで、むしろ好きだなんて…。」
エマ、ちょっと羨ましそうな顔したね、今。
なーに、言ってんだかっ!
あたしはエマの方が羨ましいよっ!!
もちろん、そんなことは口が避けても言わないけどね~。
「あたしは、アルフに一目惚れしちゃったんだもんっ。とーっても好みの死神さんに連れてかれるなら、あたしは人生終わっちゃっても、ぜーんぜん構わないって思ったんだよ~。」
「はは…イリアらしいよ。」
エマは微笑んで、あたしの頭にポフッて手を置いた。