死神のお仕事
~イリアの家~
「んー…少し甘すぎるんじゃないかな。」
「そうかな~?これでも唐辛子5本入れたんだけどっ?」
あたしとエマは、チョコ作りの真っ最中。
ブラックチョコで、トリュフを作ってるんだよっ。
チョコを固める前の味付け中~。
「じゃ、シシトウも入れたらどう?」
「シシトウ…シシトウ…」
パタン…ガサゴソ…
冷蔵庫の中を探してみたけど…あれ?
シシトウ切らしてるみたい。
「無い?自分、買いに行こうか?」
そう言って、出かけようとしたエマを、あたしは止めた。
パシッ…て軽く腕を掴んで。
「い~よ、エマ!あたしが、買って来る!あたしが作ってるわけだし…他の買い物思い出したから。」
「そう…?」
「だから、エマはここで留守番お願いねっ。行ってきまーす!」
フワッ…
バサッバサッ…
あたしは勢いよく飛び出して、街へ直行だっ!