死神のお仕事
………。
…………。
……………。
………………。
「…っ…。ここは…一体…?」
アルフはゆっくりと起き上がり、周りを見渡した。
真っ白な世界…。
自分以外に何も見えない世界…。
地面は、ゴムボールのように弾力性に富み、綿のようにふわふわした触り心地であった。
(私は…確か…撃たれて…体が痺れて…意識が消えて…それから…?)
ぼんやりとした脳を必死で働かせてみる。
だが、今の状況を完全に理解するのは不可能に近かった。
「とにかく…」
彼は呟き、歩き始めた。
どこに向かっていいのかはわからないが、とりあえず前へ。
トッ…
トッ…
トッ…