死神のお仕事
どのくらい歩いただろうか?
永遠に続くかに思われた白い世界から抜け出し、灼熱のマグマが見える場所にたどり着いた。
ただ赤い赤い世界…。
上も下も前も後ろも、見渡しす限り真っ赤。
マグマからの熱気が、アルフに汗を流させる。
(熱い…。もしかすると、こういう場所を地獄というのかもしれないな。)
「ふっ…。」
よくわからない笑いがこみ上げ、アルフは口元だけでそっと笑った。
すると、それに反応したかのように
「ようやく来たか、アルフレッド・フィアラ。」
声が聞こえた。
太く低い男性の声だった。
「………!」
バッ!
アルフは反射的に身構え、声の主を目で探す。