死神のお仕事
「ほっほう!なかなか順応性があるようじゃな。そう、わしはこの地獄を取り仕切る閻魔じゃ。」
「…私は死んだということか。」
アルフは何の感情も込めずに言った。
「確かにおまえは死んだ。あくまで、“人間としてのおまえは”じゃがな。」
「どういうことだ…?」
「あー、こほん!アルフレッド、今からわしの言うことをよく聞くのじゃ。いいかの?」
「…ああ。」
やや警戒も解けたアルフは、端的に答える。
「アルフレッド。おまえは、神を信じるかの?」
「…神が本当に居るのならば、私の家族は生きていたと思う。だから、神は信じない。」
アルフは、棒読み的に答えた。
「では…」
と、閻魔は改まる。