死神のお仕事



















「閻魔…!居ないのか?」


アルフは自問自答するように言った。


閻魔に紹介された場所は一通り回り、アルフの心は決まっていた。

1日と待たず、今すぐそのことを伝えようと思うのである。



「わしを呼び捨てとは…。アルフレッド、おまえはいつか罰が当たるぞい。」


ゴポゴポ…

マグマから気泡が出てきて、閻魔が姿を見せた。


最近の若い者は口の聞き方がなっとらんからのう、などと愚痴ってからシュッと、アルフの目の前に瞬間移動した。



「…マグマの中で、いつも何してるのかい?」


「まさか、それを聞くためにわしを呼んだのか?…そうだとしたら、わしは怒るぞい。この忙しい時に…ぶつぶつ…」
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