死神のお仕事


「違う。それは余談だ。そうではなくて、私があんたを呼んだ理由は、私の決心を伝えに来たからだ。」


アルフは端的に言った。

瞳はしっかりと閻魔を見据えながら。


閻魔は目を輝かせた。



「早いのう。そして…決心とは、死神になることに対してじゃろ?」


「ああ。しかしその前に…一つ質問がある。」


「質問とは、何じゃい?」


一度まばたきをし、アルフは尋ねる。



「死神として生きていけば…私の知りたい答えが見つかるだろうか?」


「………そうじゃな。わしからそれを答えることはできんが、見つかる可能性は高いじゃろうのう。」


「わかった…。死神になるための手続きを頼みたい。」


閻魔は待ってましたとばかりに、パンッと手を打ち鳴らす。
< 98 / 227 >

この作品をシェア

pagetop