永遠の花



「掟、離れたほうがいいんじゃないか?



黎に触れたよね?…殺すぞ。」





聞いたこともないような類の冷たい声に





楓莉も掟も固まった。





瑠唯は腰にかけたさやから剣を抜いた。




怪しく光る剣はどれだけの人を切ってきたのだろう。




依頼は人の命を狩るという事。




掟は左右に揺れながら黎のもとから




3,4,5歩と間を開けていく。





その距離を縮めようと1歩、2歩と歩み寄る。







< 30 / 121 >

この作品をシェア

pagetop