永遠の花
その瞬間掟はまた不気味に笑う。
その不気味な笑いには幾重の闇が重なっていて
その目を見つめると取り込まれそうになる。
それの目には何もかも見透かされているよう
にも思えてしまう。
「やっぱり、貴様のほうが加護が必要だったようだなあ…。
強くならなければそのうち取り込まれる。
取り込まれれば最後。…死ぬ。」
掟は死ぬを強くいった。
不気味な笑みをこの世にもないような悍ましい
笑みを残した。
その途端掟を黒くまがまがしい光がまとわりついた。
「く、なんだこれっ。」
「瑠唯っ、離れてっ。取り込まれちゃうっ。」