永遠の花




問題は黎なのだ。







息も浅く頬も冷たくなってきている。




瑠唯はどうしようもなくただ茫然としていた。





瑠唯の頭の中は真っ白で何も考えれなかった。





1つだけ頭に響いていた声がある。







「定…。」








定の声が頭に響いていたのだ。


鈴の音みたいな消えそうな声だが



しっかりと鮮明に繰り返されている。




< 35 / 121 >

この作品をシェア

pagetop