永遠の花
「悪くなるかもよ?」
「話だけでしょう?
3・4日じゃない。ダメなの?」
「黎が言うなら。」
ドアを開けて中に入ってきた楓が言う。
「何言ってるの?安静にしてなきゃじゃない。」
「そうだ…。楓が言う事じゃない。」
慌てた楓莉と大人しいが焦っている瑠唯。
二人は楓を見る。
楓は頭を傾げて、
僕たちが決める事じゃないとつぶやいた。
「黎の人生を僕たちが決めるのは間違ってる…。」
その言葉に瑠唯の顔が曇る。
「瑠唯、楓莉。私は自分で何が起きたか知りたいの。
定にあったら何か分かるかもしれないわ。」
「でもっ、黎の身に何かあったらじゃ遅いのよ??」
「大丈夫自分の事は自分でできる。
私はもうあの日には戻らない。」
黎の瞳があの日に戻させないとでもいうように
強くその場にいる全員を見た。