永遠の花
船に乗り込み出発の時間を待った、
30分ほどたった後船長の声が船に響き渡った。
「出発するー。しっかりとツカマレェエええええ。」
黎はどこにつかまっていいかわからず
つかむ場所を探していた時船は勢いよく発車した。
黎の体は傾き床に倒れそうになる。
「きゃっ。」
「れいっ。あぶないっ。」
「おいっ、馬鹿黎っ。」
一番近かった瑠唯の手が空を切って黎の手を
つかみ損ねた。
二人ともが手を出したが黎は運悪く
開いていた窓から落ちてしまった。
「黎、おい。」
「黎っ。」
黎は暗く荒れた海に真っ逆さまに落ちて行った。