愛する人

✳️✳️飲みすぎ


約束の飲み会で
涼に文句を行った。

「誘うときは、メールかラインにして」
と。
涼は、頭をかきながら
「すまない。」
と、詫びるから
彩希が、
「良いんです。
本当の事ですし。
紫海が、いなかったら、
私が、誘われる事ないし。」
と、言うから
「何言ってるの?
彩希は、すごく綺麗だよ。
私と違って、日本美人だよ。
ねぇ、涼。」
「ああ、青山は、美人だと
俺も、思う。
すまなかったな
嫌な思いさせて。」
「いえ、片瀬さんが
気にする必要ないですよ。
でも、嘘でもうれしいです。」
と、言った。

それから、
三人で、ワイワイ言いながら
飲んで食べた。

今日は、私も彩希も
飲みすぎてしまった。

いつものように帰りは、
三人でタクシーにのり
マンションまで送ってもらった。

マンションについて
「涼、彩希を頼むわね。」
「紫海、お前も大丈夫なのか?」
と、訊ねるから
「大丈夫、大丈夫。
じゃ~ね、涼。」
と、手を振りながら
マンションに入った。

エレベターを待っていると
「さっきの人、誰ですか?」
と、言われて
「うん?」
と、振り向くと、かい君
「あっ、かい君だ。
お疲れ様。」
「ゆうさん、ご機嫌ですね。」
「うふふっ、嫌な事も
あったけど、うれしい事もね。」
と、言いながら
ふらつくから
「危ないよ。」
と、かい君に腰を抱えられた。

「ごめんね、かい君。」
「あの人は、呼び捨てだったのに。
俺は、君ですか?」
「えっ、何。
かい君、大丈夫だからね。」
と、かい君から、
離れようとしたけど

かい君に抱えられて
部屋の前までいき
「ゆうさん、解除して。」
と、言われて
「ああ、はいはい。」
と、言いながら
解除すると

櫂は、紫海を抱えて中へ入った。
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