愛する人
✳️✳️我慢しない
頭、いった~い
と、思いながら目を覚ますと
腰に重みが・・・
それに、足に何かが、絡んでいる・・
それに、背中に温かさが・・・
私が、モゾモゾ動いたら
「ああ、ゆうさん、起きました?」
と。
「えっ、なんで?かい君?
ウソッ。」
「覚えてないのですか?」
「う~ん。」
「ゆうさんが、俺の服離さないから
帰れなくて、一緒に寝ました。
ああ、俺の理性を総動員して
我慢しましたよ。」
「もうっ。」
「俺、何か作りましょうか?」
「えっ、いいの?」
俺は、冷蔵庫に行って
簡単に朝食を作った。
ゆうさんは、二日酔だから
和食にした。
ゆうさんに
「出来たよ」
って伝えると
「ありがとう。」
と、やって来て
櫂は、紫海から目が離せなくて
「ん?」と、紫海。
「‥‥‥瞳、綺麗」
「あっ、ありがとう。」
と、ニッコリ笑う紫海さん
やはり、綺麗だ。
俺は、ドキドキしながら
二人で、朝食を食べた。
「かい君、スッゴク美味しい。」
「良かった。
ゆうさん二日酔みたいだったから。」
「うん。昨日から
本当にごめんね。
でも、助かりました。」
と、お礼を言うと
「じゃ、お礼貰っていい。」
「うん、いいよ。
何か、欲しいものある?」
「うん、あるよ。」
と、高い身長を使って
テーブル越しに紫海の唇に
キスをした。
「昨日は、我慢したからね。」
と、言うと
紫海は、口をパクバクして。
「もう、年上をからかわないの。」
と、言った。
「そんなこと、関係ないよ。
俺は、ゆうさんが好きだから
大切にしたい人だから
昨日は、我慢した。
でも、やはり
いまは、抑えられない。」
「えっ、好き?って、私?
ちょっと、待って。」
「嫌、待たない。
そして、昨日の人は呼捨てで
俺は、君なの。」