愛する人
三話
✳️✳️ご乱心
それから、しばらくは
櫂に会うこともなく。
私は、彼の事が気になって
何度か、隣のブザーを鳴らすが
だが、彼が出てくることはなかった。
会社で彩希に
[ Kai ]の事を訊ねたりしていた。
何日かして、彩希が‥‥‥
「紫海、大変!大変!!」
朝、専務室付けの私のデスクに
やって来て
「彩希。どうしたの?わざわざ。」
「これ、これを見て。」
と、彩希は、週刊紙を
持ってきて開いて見せた。
そこには、
『モデルの[ Kai ]御乱心!!
毎夜、グラブ通い』
と、大きな記事。
内容を見ると
『若いが、仕事にいつもの前向きだった
[ Kai ]が、仕事に穴を開ける事が
度々。それは、毎夜グラブで
騒ぎまくる日々が続いているから』
と、書いてあった。
テレビでも、取り上げられていて
『彼も普通の20代だったと
言うことですね。』
と、言われていた。
と、彩希が教えてくれた。
「[ Kai ] 本当に紫海が
好きだったんだね。
あれからも、会えないの?」
「····うん。何度か
隣に行くのだけど会えてない。」
と、答えていると
専務に呼ばれて
私は、彩希にお礼を言って
「また、お昼に」
と、わかれた。
「紫海君、顔色が悪いが大丈夫か?」
と、専務。
「ありがとうございます。
問題ありません。ご用件は?」
私は、仕事に意識を集中するように
心がけた。
だが、心の中では、
かいが、心配でたまらなかった。
体を壊すんじゃないか
仕事に穴開けて
会社に迷惑かけてるんじゃ
ないか······と。
櫂に会うこともなく。
私は、彼の事が気になって
何度か、隣のブザーを鳴らすが
だが、彼が出てくることはなかった。
会社で彩希に
[ Kai ]の事を訊ねたりしていた。
何日かして、彩希が‥‥‥
「紫海、大変!大変!!」
朝、専務室付けの私のデスクに
やって来て
「彩希。どうしたの?わざわざ。」
「これ、これを見て。」
と、彩希は、週刊紙を
持ってきて開いて見せた。
そこには、
『モデルの[ Kai ]御乱心!!
毎夜、グラブ通い』
と、大きな記事。
内容を見ると
『若いが、仕事にいつもの前向きだった
[ Kai ]が、仕事に穴を開ける事が
度々。それは、毎夜グラブで
騒ぎまくる日々が続いているから』
と、書いてあった。
テレビでも、取り上げられていて
『彼も普通の20代だったと
言うことですね。』
と、言われていた。
と、彩希が教えてくれた。
「[ Kai ] 本当に紫海が
好きだったんだね。
あれからも、会えないの?」
「····うん。何度か
隣に行くのだけど会えてない。」
と、答えていると
専務に呼ばれて
私は、彩希にお礼を言って
「また、お昼に」
と、わかれた。
「紫海君、顔色が悪いが大丈夫か?」
と、専務。
「ありがとうございます。
問題ありません。ご用件は?」
私は、仕事に意識を集中するように
心がけた。
だが、心の中では、
かいが、心配でたまらなかった。
体を壊すんじゃないか
仕事に穴開けて
会社に迷惑かけてるんじゃ
ないか······と。