愛する人
✳️✳️あなたの気持ちが大切
会場は、ザワザワしたが······
『それなら、しっかり捕まえて下さいよ。』
『良い、報告待ってますよ。』
『必ず、報告して下さいね。』
と、みなさんからでた言葉は、
温かい言葉ばかりで・・・
俺は、
「本当にありがとうございます。
必ず捕まえます。
俺、まだ若造ですが
こんなに人を好きになったこと
ありません。
俺のそばには、いつも彼女に
いて欲しいと思っています。」
と、言うと
『きゃーっ』とか
『羨ましい』とか
女性の記者やアナウンサーから
『「Kai」さん、式は公開して下さいね』
と、言われたから
「式は、無理かもしれませんが
写真は、必ず披露します。
ですが、美人過ぎて
びっくりしますよ。」
と、言うと
会場から、笑いがでて
『早く、行ってください。』
『逃げられますよ。』
『応援してます。』
と、言われて
「本当にありがとうございます。
そして、申し訳ありませんでした。」
と、頭を下げた。
俺は、走って会場をでて
紫海のいる個室へ行った。
ドアを開けると
ボロボロと泣いている
紫海が座っていて
俺は、紫海の座る前に傅き・・・
「泉 紫海さん。
俺と結婚して下さい。」
と、言った。
紫海は、びっくりした顔で
俺をみて
お袋と一緒の女性を見た。
女性は、コクンと頷いた。
俺は、
「いいんだろ?お袋。
俺の嫁さんに作った指輪は
紫海がモデルなんだよな。」
「そうよ、そうに決まってる。
だから、モデルを頼んだの。
紫海ちゃんは、
大切な彼氏がいると言ったから、
櫂のお嫁さんには、無理でも、
せめて私の作った指輪だけは、
嵌めて欲しくて作ったんだから。
そしたら、櫂の彼女が、
紫海ちゃんと聞いて
スッゴク嬉かったんだから。
ねぇ、美羽さん。」
「紫海ちゃん、本当の話よ。
あなたは、私や主人に
迷惑かけたくなくて
櫂君から、離れたんでしょ?
そんな事、必要ないの。
貴方の気持ちが大切なんだから。」
と、言ってもらえた。