愛する人
✳️✳️バカ、紫海
「紫海。俺は、紫海がいないと
うまく、呼吸ができないくらい
ダメな人間になるんだ。
だから、ずっと俺のそばにいて。」
と、言うと
紫海は、泣きなから
うん、うんと頷いた。
俺は、紫海の手を取り
お袋が作った指輪を嵌めて
紫海を抱き締めた。
そして
「愛してる。」
と、言うと
「わっ‥‥たっしも‥あい‥し‥てる‥‥」
と、泣きながら
言ってくれた。
そんな、俺達をみて
お袋と美羽さんは、泣きながら
「おめでとう。
櫂、紫海ちゃん。」
と、弥生様。
「良かったわね、紫海ちゃん。
主人は、寂しがるかもね。」
と、美羽様。
ホテルの方からも
お祝いの言葉をもらって
紫海は、恥ずかしいと泣きながら
訴えていた。
紫海が、彩希さんに連絡すると
彩希さんは、泣きながら
喜んでくれて
「すっごく、感激した。」
と、言われたらしい。
「彩希、本当にありがとう。
彩希が、いなかったら
私、どうなっていたか。
勝手言ってごめん。
今日は、櫂と帰るね。」
と、言うと
「あったりまえじゃん。
そして、今日は櫂君に
甘えておいで。」
と、言われた。
私は、久しぶりにマンションへ
戻った。
部屋に入ると、すぐに
櫂に抱き締められて
「やっと、こうできた。
ばか、紫海。
俺を信じないで
あんなバカ女にのせられて
イギリスで、一度死んだからね
俺・・・・。」
と、言うと
「ごめん。本当にごめんね。櫂。」
「まったく、自分より
専務さんや奥さん、お袋を優先して。」
「だって。」
「だってじゃない。
もう、絶対、離さないから覚悟しろよ。」
と、言うと
「櫂、大好き。」
と、櫂の唇にチュッとすると
櫂は、顔を真っ赤にして
直ぐに倍返しされた。