愛する人
✳️✳️ここにいるよ
「本当に・・・・良かった‥‥っ
マジで、失った・・と、思った・・・。」
と、言うと
櫂は、私の髪に顔を埋め
櫂の指先は、振るえていた。
紫海は、この人をこんなに
傷つけたんだ。
と、改めて思い
「ごめんね。
本当にごめんなさい。
櫂を沢山傷つけたね。」
「本当に、そう思ってる?」
「うん、反省してる。」
「それなら、今日は
俺の思うように抱かせて。」
と、言った。
冗談ぽく言っているが
櫂の顔は、見えず
手は、まだ
ふるえたままだったから
「うん。」
と、言うと
櫂は、なにも言わず
私を抱き上げて
寝室へと運んだ。
ベッドに下ろされて
櫂の顔をみると
目に涙がたまっていた。
私は、指を伸ばして
櫂の頬を撫でると
櫂は、私の指に
顔を寄せた。
私は、櫂を引き寄せて
自分からキスをした。
深く、深く
櫂に私の好きが
伝わるように
櫂は、びっくりして
目を開いたが
直ぐに
私の舌を絡めとり
何度も吸い上げた。
「・・・んぅん・・っ・・」
「紫海っ・・・ゆうっ・・」
櫂は、私の存在を確認するように
何度も私の名前を呼んでいた。
私は、それに答えるような
櫂の首に腕を回して
櫂の身体に密着させた。
ここにいるよ
ほら、私の体温感じるでしょ
と、言うように。