愛する人

✳️✳️一緒に生きて行きたい

その話を櫂から聞いて
紫海は、嬉かった。

母からも連絡があって
「今週末には、お父さんがいるって。」
と、言われた。

週末に、櫂と実家に帰った。

マンションから、
一時間半ぐらいのところだ。

「ただいま。」
と、玄関にはいると
「お帰りなさい。」
と、お母さん。

「お邪魔します。
私は、桐島　櫂と申します。」
と、櫂が言うと
「まあ、ご丁寧にありがとうございます。
紫海の母の結衣と言います。
どうぞ、お上がりください。」
と、言われて
二人でリビングに行くと
ダンディーな男性が座っていた。

櫂は、
「本日は、時間を頂き
ありがとうございます。

私は、桐島　櫂と申します。
モデルの仕事をやっています。

本日は、お父さん、お母さんに
お願いがあり伺いました。」
と、言うと
「よく、いらっしゃいました。
私は、紫海の父で貴明と言います。
やはり、貴方でしたか
娘に公共の電波を使ってプロポーズを
したのは。」
と、言ったら
「あら、そうなの。ステキ！
でも、あなたがなぜ
知ってらっしゃるの？」
と、お母さん。
「学生達が、騒いでいたよ。
だから。」
と。

「はい、あれは私です。
お父さん、お母さんの許可なく
テレビであのようなこと
申し訳ありませんでした。」
と、言うと
「かまわないよ。
紫海にも、良い思い出に
なったんじゃないかな。」
と、お父さんが言ってくれたから
「私は、紫海さんより
年下で、まだまだ、若輩者ですが
紫海さんを心から愛しています。
ずっと彼女と共に生きていきたい
と、思っています。
紫海さんとの結婚を
お許し頂けませんか？」
と、頭を下げると

「櫂君、頭をあげなさい。
あれをみたら、
君が、娘を想ってくれてるのは、
伝わったよ。
こちらこそ、娘を頼むよ。
この子は、しっかりしているのだけど
一人暴走するところがあるから
しっかり捕まえていてほしい。」
と、言われて
「はい。ありがとうございます。」
と、言うと

「もぅ、お父さん。」
と、紫海。
「櫂さん、紫海をお願いしますね。」
と、お母さん。

「はい、ありがとうございます。」

「お父さん、お母さん、
ありがとうございます。

私の一人合点で、櫂のお母さん
櫂のマネージャーさんや会社の社長さんに
沢山迷惑かけてしまったけど
私も櫂と一緒に生きていきたいと
思っています。」
と、紫がが言うと
「まったく、お前は。
しっかり、お詫びしなさい。」
と、父に言われて
「はい。」
と、答えると
みんなが、クスクス笑いだして
穏やかな空気がながれた。