愛する人

✳️✳️大変だ!!


「櫂っ、かいっ!!大変だぞ!」
と、山田さんが撮影所にやってきた

「どうしたんですか?慌てて!」
「ちょっと、こっちにこい。」
と、言われた。

調度、休憩に入った所だったから
二人で、控え室に入ると
山田さんが、日本からきた
FAXを見せた。

そこには、俺とミッシェルが
抱き合って、ミッシェルが
俺の頬にキスをしている
写真だった。

「山田さん、これは?」
「ああ、日本には・・でてる。」

俺は、慌てて
紫海に連絡した。

何度、電話しても
紫海に繋がることはなかった。

俺は、焦るが
仕事が再開して
取り合えず
仕事を終わらせてから

また、紫海に電話するが
やはり繋がらない・・・

前回の二の舞かと
焦ってくる

俺は、お袋に電話してみた
お袋も中々でなくて
やっと、電話にでたから

「お袋、紫海は?」
「あんた、自分が何をしたか
わかってるの?」
「なにって、あの写真のこと
言ってるのか?
まさか、また、紫海は、誤解してる?」
「また、ってなんなの?
あんた、自分に非がないとでも
思ってるんじゃないの?馬鹿だわ。」
「バカってなんだよ。
俺は、紫海を裏切ったりしてない。
あの写真もちゃんと理由があるんだよ。」

「理由があれば、女と抱き合って
キスされても、いいんだね。

よく、わかったよ。

あんた、自分の言ったことに
責任を持ちなさいよ。」
「そんなへ理屈いいから
紫海は、どこにいるんだよ。」
「あんたみたいのが近くにいると、
紫海ちゃんが可哀相だから、
帰ってこなくていいよ。
ずっとイタリアにいな。」
「なに、言ってるんだよ。」
と、言ったが·····

お袋は、電話を切っていて
再度かけるが
留守番電話になり
繋がらなかった。

「くそっ!!なんなんだよ!」
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