愛する人
✳️✳️悪いと思っていない
取り合えず、山田さんが
イタリアの仕事を早目に
終わらせてくれて
日本の信用ある、報道の知り合いに
ミッシェルの話と
ミッシェルの旦那の
コメントを
伝えて記事にしてもらった。
これで、どこまで
誤解がとけるかわからないが
社長は、これを知る前に
日本に帰国したので
山田さんが連絡して
なんとか、抑えてもらうように
頼んでくれた。
俺は、自分が結婚してからの
余裕から、何も考えてなかった。
山田さんの言うように
軽率だった。
紫海の体に負担をかけて
しまった。
日本について
マンションに帰るが
やはり、紫海はいなかった。
これは、俺の想定内だった。
俺は、紫海の実家へ行き
お義父さん、お義母さんと会い
自分の軽率さを詫びて
事情を話した。
お義父さんは、終始黙っていた。
お義母さんは、お義父さんの
出方を待っているようだったが
俺は、待った。
お義父さんを頼るしかなかったから····
一分だろうか
一時間だろうか
俺には、長く長く、感じた。
すると、お義父さんが
「櫂君の話は、わかった。
ただ、君の身勝手な言い分わね。
なんでも、正当な理由が
あれば、あんな写真を
撮られても良いと?
私には、理解できないね。
写真が掲載されたから、
君の行いを知ったが
写真が、出なかったら
君が、イタリアで何をしようが
紫海は、知る由もない事だよね。
いわば、不正と同じだ。
なお悪いのは、
君が、その事を悪いと思っていない。
正当なら、いいんだ。とね。
僕には、理解できないね。」
と、言った。
お義父さんの話は、全て的を得ていた。
俺は、いったい・・・・。