愛する人

✳️✳️出血とまる

俺は、毎日、紫海の実家に通った。

仕事の合間をぬったりしながら
だが、お義父さんとは
あれから、話す事もなく

二週間すぎた頃
お義父さんから
「紫海の出血が、
やっと止まったみたいだがら
主治医の先生にあって、
話してみたら。
会わせるか、どうかは
先生が判断するだろうから。」
と、言われた。

俺は、
「はい。ありがとうございます。」
と、何度もお礼を言って病院へ向かった。

病院は、瑠偉を生んだ病院だと
思っていたから·····

「あら？問題の旦那さん
やっときましたね。

まあ、ここにたどり着くまで
大変だったと思うけど。
紫海ちゃんは、
皆に大切にされて護られてるから。

皆を大事にする紫海ちゃんだから、
回りも大切にするのよ。

なら、あなたは？
あなたは、父親なのに
何もわかってない。

赤ちゃんは、勝手にできて
勝手に、生まれてくると·····でも？

元気に生まれたから、可愛い。
そんな、簡単なものではないのよ！！

10か月お腹にいるの！！

その間に母体も赤ちゃんも
沢山の経験しながら
成長していくの。

今回は、赤ちゃんも頑張ってくれて
問題なかったけど
普通の人と結婚していたら
こんな負担は、
かけられなかったのでは？

貴方の世界の人が
全て、そうではないと思いたいわ。」
と、冷ややかに先生は言った。

「なんと、言われても
返す言葉もありません。

紫海とお腹の子を救って頂いて
ありがとうございます。

もし、先生が許可して頂けるのなら
紫海に会いたいと思っています。」
と、俺は頭を下げた。

「うーん、確かに
今は、出血止まってるけど。
少し待って。」
と、先生は離れて言った。

たぶん、紫海に確認に行ったのだろう。